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2006年 07月 25日
25 July 2006 / After the Fall
[原文] 2006年7月25日の公式サイトの日記。
After the Fall
ウェブキャストやAttic、ウェブサイトについてのPete自身の意見を述べた長い日記です。特に「In The Atticが自分にとっていかに重要か」について言葉を尽くして語っています。


www.thewholive.tvにおけるThe Whoのライブ中継の中止について、様々な見解を述べたファンからのeメールを数多く受け取っている。意見を送ってくれてありがとう、機会を見つけてRogerにも伝えるつもりだ。

何点か私の考えを書いておきたい。

1.私はRogerにウェブキャストに対して全否定という態度を取ってほしくない。彼はウェブキャストについて複雑な感情を持っており、そのため彼は大手企業にスポンサーについてもらうことを一番喜ぶだろう。以前インテル社より彼等のViiVシステム
(※ヴィーヴ/ヴァイヴ、同社のエンターテイメント用PCのプラットフォーム)のスタートへの協力を条件に出資するとの提案を受ける直前までいったことがあるが、私はそれについては気持ちが固まらないでいた。The Whoの新しいウェブサイトを立ち上げて運営するには、私個人が山のような仕事を抱えこんでインテル社を助けることになるように思えたからだ。Rogerはウェブサイトが稼動しはじめたら自分も貢献すると申し出たが、時にはそうしなくてもいい権利もまた確保した。彼が決してしようとしないのはそのために金を払うことだ。私はこれまでThe Whoのウェブサイトやウェブキャストに様々な理由から進んで出資してきた。特に、私はかねてからThe Whoの主要な音楽製作者であり、またプロデューサーとしても、昔ながらのラジオが未だに広告とリスナーの層にがちがちに縛られているこの世界において、「In The Attic」は新しい人や音楽を獲得する為の有力な手段となると信じている。

2.The Whoはクラシック・ロックを演奏するベテラン・グループとしての立場を揺るぎないものにしている。ライブまたはペイ・フォー・ビューの形でウェブキャストを行って利益(売上ではなく)を様々なチャリティに寄付するというのは、完全に私自身のアイデアだ。レコーディングの最終期限に顔をあわせることが困難だったため、私はツアーが始まる前に自分の計画をはっきりとRogerに伝えることができなかった。私は今もなお、ウェブキャストは新しい音楽を得る道を開いてくれると感じている。これまでやってきたようなライブという形では手に入らなかった新しい道だ。そのことをもっとRogerにわかってもらわなければならない。悲しいことに、私のやろうとしていることをRogerが理解する機会をきちんと得る前に、私はこの壮大な計画を発表し、実行に移した。

3.The Whoのツアーが始まる6ヶ月前、私は「In The Attic」のライブ・ウェブキャストの計画(ツアー中に行うが、ツアーとは無関係)を打ち立てた。そしてRachel Fuller(In The Atticの司会者であり私の共同制作者)に私の便宜のためにThe Whoのライブで彼女の番組をやってくれるように依頼した。The Whoのステージからの騒音や、野外ライブでの猛暑や、Whoの各公演の映像や音声を録る経費や、衛星中継の設備のコストなど、数多くの問題を彼女が抱えることになるにもかかわらずだ。Rachelにとっては他のバンドを番組に呼んでトークや演奏ができるというメリットがあり、我々2人はそれを楽しんだ。私はまた彼女に、番組にThe Whoの曲の生演奏を含めてもらえるよう頼んだ。彼女が番組を放映することをテレビ局に許可した時には、The Whoがさらに多くの観客の前に登場できると考えたからだ。

4.私がただこの2つの大きなイベントを一体化しようとしたことは明らかだろう。つまり、「In The Attic」のウェブキャストをThe Whoのライブのウェブキャストの中に組み込んだのだ。(The Whoのライブの方はRogerと私がともに熱心に支援するチャリティの為の資金を集める為だ)

5.The Whoのライブと「In The Attic」の視聴率のデータを見ると目を見張るような結果が出ている。「In The Attic」の方がより驚異的な内容だ。一部ではThe Wnoというブランド・ネームが視聴者を惹きつけているのだろうと推測する傾向があるようだが、その数値はもっとバランスの取れた見解を示している。オンデマンドでの動画の閲覧をリクエストした人々のうちの1/4が「In The Attic」を見ており、更に普段ウェブを見ている平均時間よりも長くそこに留まって見続けているのだ。現時点ではリアルタイムでのライブ・ストリーミングはThe Whoのライブよりも「In The Attic」の方が上回っている。

6.私はThe Whoのライブの前に行われる「In The Attic」への出演を楽しんでおり、いくつかの理由から「In The Attic」のおかげでThe Whoのステージ上で自分の役割を果たすことをより気楽な気持ちでこなすことができるようになっている。その理由はいろいろとあるが、明確な理由もあり、そうでもないものもある。それらの関係について、未だ自分でもはっきりと掴lみきれていない。もしかしたら私はただ単に1人のパフォーマーとして、できるだけ多くの観客の前に立ちたいと考えているだけなのかもしれない。しかし私が技術的なチャレンジをすることが好きだというのも本当だ。また自分自身の歌う声も気に入っている。

7.ファン達はRogerが「In The Attic」に出演しないことが何か重要な意味を持っているのではないかと考えているようだ。まず、今まで出演したEelsやFlaming Lipsのような他のアーティスト達と同様、彼にもいつでも気楽に来てお喋りし、よかったら1曲演ってほしいということをずっと伝えてきた。私は彼がただ少々シャイな男だというだけのことだと信じているが、またそれ以外にも、彼が「In The Attic」をRachel Fullerと彼女の仲間(その中には私も含まれる)だけの独占的な場所だと感じていたり、自分がThe Whoとして私とステージに上がって演奏するのでもう充分だと思っているということもあるだろう。今のところ彼は出演していない。The Whoで大変な仕事をしている彼に対して、無理やり番組に出演させるようなことは誰も望んでいない。
(※正確にはRogerは2005年11月に同番組に録画ビデオの形で出演し、アコギを弾いてReal Good Looking Boyを歌っています。しかし生放送でゲスト出演したことはなく、またそれ以降一度も姿を見せていません)

これらを見ると、深刻な問題があるわけではないように思える。なぜ私がThe Whoのウェブキャストを中止しようとしているのか?それはただツアー中に自分1人で進めるには負担が大き過ぎる仕事だからだ。私はRogerがもっと積極的に関わってくれて、全てがスムーズに進むようにしっかりしたスポンサー先を確保し、私の初期投資の一部を回収することができたらと願っていたが、無理だった。Rogerは今までに、The Whoがツアーをしていない時に私が作曲の印税収入で稼ぎ、それによって大きな個人的、創造的、そして経済的自由を得ているとマスコミに何度も語っている。それは事実だ。The Whoの内部、または外部からの投資が全く望めない今、私は一旦距離を置いて、私自身の関わり方を考え直す必要がある。

最近受け取ったメールの一部には、ウェブキャストの視聴料の10ドルとDVDの価格の30ドルとの対比について書かれていた。だがそれは適切ではない。我々は生のライブのウェブキャストを販売しているのだ。もし録画されたもので充分で、待つのも厭わないという人なら、www.themusic.comに行けば欲しいものが手に入るだろう。私はまず手始めにライブの一部視聴で99セントというiTunesをモデルとした配信をスタートした。この最初の試みはひどい結果に終わった。アメリカのファンにとって時差が大きな壁となった。そこで我々は次にライブ全体を10ドルで販売することにした。今度は少し良くなったが、ロンドンのハイドパーク公演でHard Rock International社と提携したところ
(※?同公演が世界各地のHard Rock Cafeで生中継された件を指しているのかと思いましたが、確信はありません。また。2度登場する‘walk-up’ を当日お金を払って見る客として解釈していますが、こちらも正しいかわかりません)最後に山ほど視聴者が集まり、我々の技術スタッフの言葉によれば、ペイ・フォー・ビュー用サーバーがクラッシュした原因となった。そのため我々は多くの人たちが前もって代金を払ってくれていたにも関わらず、その後のライブを無料で流さなければならなくなった。オンデマンドでのThe Whoの映像配信を有料にすることもできたのだが(時差の問題を避ける為に)、それについては私はこれまでいつもThe Whoの公式サイトに無料でアップしてきた。ライブはライブで、別物だ。生で見ていればどんなことでも起こり得る。編集されたストリーム映像をダウンロードしてもそれほど刺激的ではないし、新しくもない!

もう1つの問題は、The Whoが毎晩ほとんど同じセットリストで演奏していることだ。我々は馬具を手に戻り、クラシック・ロック満載の馬を引いてヨーロッパのフェスを渡り歩いて、最近我々を知るようになった若者も数多くいる新しい観客達に向けて演奏している。
(※warhorseという言葉はこのdiary冒頭にも登場し、ベテランとして訳しておきましたが、ここではハーネスという単語も出てくるので文字通りの軍馬としての意味とベテラン・ロッカーとをかけているのではないかと思います)彼らは昔の曲を聞きたいと思っている。私は手を回し、Rogerはマイクを回し、子供達は「ギターを壊せ!」と書いたボードを掲げる。その繰り返しもまた楽しい。インターネット上のファン達は恐らくそういうことを既に経験済みで、何か新しい、より冒険的なものを求めている。ここにジレンマがある。The Whoを一度も見たことのない80,000人の子供達が集まるロックフェスは、芸術家を気取るような場所とは言えない。

私は全てのThe Whoのライブの全体もしくは一部をウェブキャストしたいという野望を諦める他に手はないと感じている。だが「In The Attic」は新曲や昔のマニアックな曲を私がやりたい時にやりたいように演奏する機会を与えてくれ、The Whoがツアーに出ている間に新しい観客の前に立つことも可能にしてくれる。また今もこの先も私の興味をかきたて、私を元気づけ、更に彼女がそれを望んでくれる間は私のパートナーのRachelをツアーに連れていくことができるという恩恵まで授けてくれる。

今までの私の豊富なウェブキャストの経験を活かしてThe Whoのステージで我々が何ができるか、Rogerと話し合いを続けるつもりだ。しかし、私は誰にも無理強いはしたくない。RogerはThe Whoにおける私のパートナーだ。その他の部分ではパートナーではない。我々はお互い愛し合っているが、BonoとEdge
(※U2のヴォーカルとギタリスト)のように常に仲の良い友達という訳ではなく、アイディアを持ち寄り議論することも分かち合うこともなく、我々の間にはThe Whoやその他の創造的なプロジェクトについての共通したヴィジョンや戦略など一切ない。The Whoはただ音楽活動をしていろ、レコードを作ってライブをやれ、と考えている人達に言いたいのは、ええと…。

だからこうしてやっているだろう!!!!!
(※?意訳です)

良いことも書いておくと、私は今行っているThe Whoのツアーを心から楽しんでいる。我々は何曲か新曲を演奏しており、USツアーではさらに新しい曲を取り上げるつもりだ。客席にお馴染みの人々や新しい観客の顔が並んでいるのを見ることもまた喜ばしい。アメリカに行く時は、The Whoが長年ライブをしてきた中で大多数のファンがいる国と少なくとも同じ時間帯にいることになる。The Whoはオールド・ロックを奏でる馬だが、私は「In The Attic」に点滴のような新しい作用を見出し、そのおかげで活力を得ているようだ。私は「In The Attic」に出演することによってパワーを蓄え、負担を軽くしている。よって、多くの良いことについて、もし私が今はただ諦めて、それらが自然に起こるに任せれば、やがて起こり得るかもしれないと考えている。

このdiaryのページで何度も言ってきたように、当サイトの更新に注目していてほしい。


# by yukie909 | 2006-07-25 09:59 | diary
2006年 07月 24日
24 July 2006 / Mixing and Nixing
[原文] 2006年7月24日の公式サイトの日記。
Mixing and Nixing
PeteとRogerがやや緊張関係にあるようなので、取り急ぎ過去の分は後回しにして最近の日記から手を付けることにします。
前半部分はオフ中にミキシングしているという報告やライブの感想などの当たりさわりのない内容ですが、後半にライブのウェブキャストを快く思っていないRogerとの対立や、Who公式サイトについてRogerの資金が必要だということについて書かれており、彼を説得する為のメールを送ってほしいと呼びかけています。


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ミキシング
ツアー中の3日間のオフだ。フランスの別宅でWhoの新作の最後の数曲をミキシングしている。かなりいい音に仕上がってきた。

今日はRachelの誕生日だ。先週彼女の服を何着か買ったので、今日彼女はその服を全てまた着てみることになるはずだった。だが彼女はUSツアーで行う新しい「In The Attic」シリーズの計画と予算を立てるのに1日を費やしていた。

ウルムでのツアーは何もかもが楽しかった。私はギターのみのサウンドチェックを行い、不安定なギターサウンドを何とかコントロールして、完全に演奏に集中することができた。インターネットでのライブ閲覧のチケットを買ってくれた人々が楽しんでくれたことを願っている。私の方は演奏を楽しませてもらった。

The Who史上初となる今週後半のスペイン公演、マドリッドとサラゴサでのライブが待ち遠しい。その後我々はアメリカへ旅立つ前に1ヶ月の休暇を取ることになる。
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ニキシング(拒絶)
申し訳ないが、サラゴサ公演以降、Whoのライブの無料のウェブキャストや、一部の曲のオンデマンドでの生またはストリーム配信さえも行うことができなくなりそうだ。Rachelの番組「In The Attic」の中でならライブの一部の映像を流すことができるかもしれない。ただし、Rogerに彼の偉大なる姿とヴォーカルを世に公開する(食い物にするというべきだろうか)ことへの対価を支払う何らかの方法を見つけられたらの話だが。

本当のところ、インターネットが我々のキャリアのプラスになるということについて、Rogerは納得していないようだ。そして私はこれ以上の時間や金をステージ上の私の半身に対して払うつもりはない……いくつかのWhoのライブをウェブキャストして、Rogerを全く映さないかもしれないが。今のはただの冗談だ。現在我々はよく知られているようなWhoの不仲状態にある。

もし皆がRogerが間違っていると思ったら、その旨をthegreatevilweb@hotmail.com宛に書いてRogerに聞かせてやってほしい。もし250万分間のWhoの映像がネット上のファンによって見られているという事実が彼を納得させることができないとしたら、たくさんのメールが必要だ。
(※メール受付はすでに締め切られています)

恐らくペイ・フォー・ビューのウェブキャストによるチャリティやニューズレターは今後も行われるはずだ。あと2回予定しているwww.thewholive.tvでのライブ中継を楽しんでほしい。また、サラゴサ公演の後、私が複合サイトとして何年も運営してきたwww.thewho.com(※Peteの公式サイト内にあったThe Whoコンテンツのこと)もwww.petetownshend.com内から消えることになる。私はこのサイトを運営する為のいくらかの資金をRogerに請求できたらと願っている。この件でも、皆からのRogerを説得するeメールが役に立つかもしれない。Whoの公式サイトなしでも生活に支障はないと感じているなら、そのように書いてもらっていい。ネット上には素晴らしいファンサイトやチャットルームが星の数ほどある。しかしもしWho公式サイトに何か特別な価値を見出してくれて、RogerのことやRogerからの言葉も含めてもっと見たいと考えてくれているとしたら、そうメールに書いて送ってほしい。

# by yukie909 | 2006-07-24 16:43 | diary
2006年 07月 10日
10 June 2006 / Homework
[原文] 2006年6月10日の公式サイトの日記。
Homework
ツアーの本格的な開始直前に書かれた、セットリストに関する日記。「セットに取り上げる予定のマニアックな曲」がリストアップされています。そのうちのほとんどが実際にライブや「IN THE ATTIC」で演奏されました。


我々はWhoマシーンを再び立ち上げて稼動させた。バンドはいい感じに仕上がっている。照明装置をより強化する為に、現在6スクリーンのビデオ・システムを開発中だ。さあ!セクシーなダンサーを引き連れてKylieのような格好良いライブだってできるぞ!(はやく体を治して戦いを続けるんだ、かわいいKylie)(※Kylie=Kylie Minogueのこと。世界的に有名なポップシンガーの彼女は、2005年5月に医師から乳ガンを告知されて闘病生活を送っていました。現在は治療に成功し、中断していたツアーも再開される予定です)

ヨーロッパ公演では、Rogerは「Cry If You Want」をセットに入れようと提案してきた。そして我々はその他に「Don't Even Know Myself」「Relay」「Getting In Tune」「The Seeker」「Another Tricky Day」「Naked Eye」「Bargain」「Pure & Easy」「I'm A Boy」「Tattoo」「Let's See Action」を追加曲として詰め込んだ。全てファンからの特別なリクエストだ。

また、ライブで全ての曲がわかる訳ではないという人々の為にヒット曲もちゃんと組み込むつもりだ。

来週のライブで、我々ははじめてミニ・オペラを取り上げる。今週末はその準備にかかりきりで、今月試験期間を迎える息子や他の10代の子供達と同じ気分を味わっている。セットリストの前半に入ることになるのは次の6曲だ。「Sound Round」「Pick Up The Peace」「Endless Wire」「We Got A Hit」「They Made My Dreams Come True」、そして現在ここイギリスのラジオで流れはじめている「Mirror Door」。

熱狂的なファン(そしてブートレグ業者)の為に、Rogerと私はこれからのツアーのある時点で必ず演奏したい曲のリストをまとめた。これについてはRolling Stonesからヒントを得た。ただ、我々は今や長丁場になってしまったライブの時間を縮めることもまた試みているので、それらの曲をどこに入れるか考えるのが難しい。我々の曲の多くは長いものだ。1回のライブに「Baba O'Riley」「Who Are You」「Won't Get Fooled Again」、そして「QUADROPHENIA」と「TOMMY」から何曲かを取り上げると、すでに演奏時間がほぼ1時間を超える。ライブの時間は大体100分間になるだろう。

いわゆる「The Whoレアリティーズ」のリストを発表し、今年の後半に行われるアメリカのツアーで1曲ずつ披露していきたいと考えている。その中には我々のはじめてのミニ・オペラ
(※A Quick One, While He's Awayのこと)やRogerの曲「Here For More」、私がウクレレを弾く「Blue, Red And Grey」等、かなり楽しいものも入る予定だ。

Rachelとともに「IN THE ATTIC」に出演することによって、あまりやらない曲を演奏することにもかなり大胆に挑戦できるようになった。レアな曲があまり受けないような大きな会場でライブする時には、そういった曲は「IN THE ATTIC」で生演奏することも考えている。時々Rogerにも参加してくれるように説得することができるかもしれない。これから面白い展開になるはずだ。


# by yukie909 | 2006-07-10 16:54 | diary
2006年 06月 19日
19 June 2006 / Live at Leeds 2
[原文] 2006年6月19日の公式サイトの日記。
Live at Leeds 2
リーズ大学のライブを終え、お世話になった人達に感謝の言葉を伝えています。写真はいずれもリーズ大学のウェブサイトから。同サイトではこの日のライブについてThe Who Live At Leedsという充実したコンテンツにまとめられています。


心の底から幸せな1日だった。何人かに感謝の言葉を述べたい。

19 June 2006 / Live at Leeds 2_a0062503_1754571.jpg我々のリーズ大学へのカムバックを実現させる為に尽力してくれたAndy Kershaw。

厄介なものになったかもしれないこの日のライブに思い切って取り組み、責任を持って進めてくれた我々のマネージャー、Bill Curbishley。

新しい「Live at Leeds 2」の素晴らしいジャケットデザインをしてくれたSir Peter Blake。

19 June 2006 / Live at Leeds 2_a0062503_1753261.jpg
我々を手厚くもてなし歓迎してくれたリーズ大学の役員や裏方の人達。

1970年のライブを記念して設置されたブルー・プラークの除幕式で拍手喝采をしてくれたファンの皆。当時私は24歳だった。

後世に残せるよう、ライブの撮影をしてくれたハイ・ディフィニション・ビデオチームと音響スタッフ。

素晴らしい形でこの夜の様子を世界にウェブキャストすることを可能にしてくれた「In The Attic」とEel Pieのスタッフ。

「In The Attic」のチームとは、もちろん進行役のRachel Fuller、彼女と共に番組を進めるMikey Cuthbert、Simon Townshend、そして私のことだ。

EelpieのLincoln Fong、Brian Beaver、Paul Bonnick、Nicola Joss、Andy Welch、Sean Witt、Justin Kreutzman。そしてChris Dabbs、Duncan Nimmo、Kate Mulligan、Ashley SeabrightをはじめとするCreativeTank社の人達。

ウェブキャストをめぐる新しい技術と騒動によって更なる混乱状態に陥っても見事に順応してくれたThe Whoのスタッフ、特にRoy LambとBob PriddenとAubrey Powell。

英国時間で6:30に始まる今夜の「In The Attic」ではThe Whoのライブのウェブキャストの一部を見ることができる。


# by yukie909 | 2006-06-19 01:28 | diary
2006年 06月 16日
June 2006 / Blog comment
[原文] 2006年6月16日~19日頃のブログのコメント。
comment (削除済のため、リンクなし)
6/16付のdiaryをアップした後、The WhoのアルバムにRachelの曲が入るということに対してPeteのブログのコメント欄でもファンの間で様々な意見交換がされたようで、それに対してPeteが自らコメントをしています。曲の生まれた経緯とともに、自分にとっていかにRachelの存在がプラスとなっているかを説明し、それでも線を引くべき部分は引いている、Rogerも彼女のことを歓迎していると語って、最後はGeorge Harrisonのアルバムタイトルと同じ言葉で締めています。


The WhoのアルバムにRachelの曲が入ることについてここで多くの意見が出ているようだ。この曲は彼女と私が50%ずつ分担して作ったものだ。 Rachelが曲を作り、私が歌詞を書いた。Rachelは数多くの曲を私と共作している。私が他の人とは、少なくとも顔をつき合わせては作りたいと思わなかった曲だ。どの曲も彼女がレコーディングしていたが、そのうちの何曲か、特に「In The Mix」はPete Townshendのソロ曲のような仕上がりで、自分ひとりで作ればよかったと思うようなものになった。

私はこれまでSpeedy KeaneやRoger Daltrey、Keith Moonなど、他の人々が作曲するのをサポートした。そしてDave Gilmourなど、他の人が作った曲に歌詞をつけた。アルバム「PSYCHODERELICT」の「Fake It」のようにグループで作った曲もある。

今回の件は、Rachelが私のスタジオでバンドと共にとても良い曲を生み出し、それが私の耳にはかなりThe Whoっぽいサウンドに聞こえたことから始まる。彼女が自分の曲「Just Breathe」の中に私の作った曲から「借用した」からだ。私はこの曲にヴォーカルを乗せてもいいかと頼んだ。それが良い結果を生み、粋な感じに仕上がった。他のどの曲よりも70年代終わりのThe Whoのクラシックのような音で、ドライブ向けの曲
(?)になった。Whoファンはきっと気に入ってくれるだろうと思う。

これには皮肉な面もある。この曲は多くを望み過ぎる女達に文句をいい、セックスを否定し、その重圧に直面して駄目になった男達を叱りつけるものだ。よってRachelは印税を手にすることはできるが、彼女の女友達の一部を困惑させてしまうかもしれない。

この曲においては、Rachelと私の関係は何よりもまず音楽的な共同作業を行う間柄だと言える。だがもし彼女が指を鳴らした時には私はいつでもパンツを下ろして彼女にこの自慢の体を預け、その為だけに彼女をツアーに連れて行くんじゃないかと君が思っているのだったら……それが正しい。

私は今の自分の現実に即して音楽活動を行っている。その現実とは、他の作曲者と共に一つ屋根の下暮らしているということだ。我々はお互いの仕事について頻繁に話し合う。しかしそれには例外もある。私がRogerに演奏して聞かせるまでは、Rachelは「WIRE & GLASS」の完成バージョンを聞いていなかった。それが彼に対する礼儀だと私には思えたからだ。だがスタジオが自宅にある為、作業中の曲については彼女も耳にしている。

音楽を一緒に作るということが、はじめてRachelと会うきっかけとなった。「LIFEHOUSE CHRONICLES」のオーケストラのアレンジを彼女に依頼した時のことだ。

私がこのブログで心からありがたいと思っているのは、私がこの曲をアルバムに入れることで彼女を表に出すんじゃないかと心配している人達が、彼女自身の音楽活動を評価してくれていることだ。本当にありがとう。だが既に被害は生じている。我々はこのツアーに一緒に関わることをお互いに決めた。もしRachelが私と共にツアーに来て、彼女の曲や我々の曲を演奏して、楽しくウェブキャストを行い、チャリティの為にお金を集めることができなかったとしたら、私はツアーに出るのはやめていただろう。
(※このあたり、訳が正しいかどうか自信がありません)The Whoのファン達はThe Whoのライブを見て、24年以上待った末に新しいアルバムを手にすることができる。私の人生にRachelが存在してくれたことが、私が新たにThe Whoとしてのクリエイティブな日々を送ることができるようになったことに深く関係しているというのはわかりきったことではないだろうか?

RogerはRachelのことを最初に快く迎えた人達のうちの1人だ。音楽活動をする上での良い方法を見つけること、そしてハッピーでいることについてRachelが私を支えているのを彼はわかってくれた。かつて私は、その2つは同時に成立し得ないもののように感じていた。だが今や、The Whoのリーズ公演とブライトン公演の2日間に私は80%の時間を笑顔で過ごしていたのだ。

私は幸せだ。もし君たちが他のやり方を私に求めているとしたら、我慢していてくれ。全てのものは移りゆく。

# by yukie909 | 2006-06-16 15:28 | blog