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2007年 02月 28日
28 February 2007 / Home Studio
[原文] 2007年2月28日のブログのポスト。
Home Studio
愛用の機材を写真つきで説明しています。


このブログを読んでいるスタジオ・マニアの中には、私が「ENDLESS WIRE」のレコーディングの為に組み上げた特別なモジュールをもっとよく見たいという人がいるのではないかと思う。

28 February 2007 / Home Studio_a0062503_0353965.jpgこちらは私がデザインし、Neve社が1975年に製造した8 x 33735チャンネル・プレイバック・ユニットの1つだ。ラックにこのユニットが3台積み上げられ、4つのバス・システムになっている。覚えている人もいるかもしれないが、私は必ず4チャンネル形式が主流になると予期していた。24トラックテープマシーンで録音した音はこのミキサーシステムでプレイバックされる。現在では使っているテープは8トラックだけで、残りの16チャンネルはテープと同時に流れるコンピュータによるデジタルトラックを聞くために使われている。

28 February 2007 / Home Studio_a0062503_036712.jpg伝説的なNeve社の1066モジュールのマイクアンプとイコライザーを少しだけ見せよう。最初に使ったのは自宅で「LIVE AT LEEDS」をミキシングした時だった。
考えてもみてほしい、今ちょうど思い出したのだが、もし私がこのアルバムを家でミキシングしたとしたら、いや実際そうしたのだが、使われているエコーはスタジオの立派なエコープレートによるものではなく、テープの歪みによって起こったものだったのかもしれない。
(?)
28 February 2007 / Home Studio_a0062503_036338.jpgこのNeve社の32284aコンプレッサー/リミッターの3グループは、サウンドを一つにまとめる為に並んでいる。アコースティックギターとヴォーカルを(又はピアノとヴォーカルを)同時にステレオでレコーディングすることがよくあったからだ。同時に3トラックを録る。これは私の1975年から続くデモ作りのやり方で、今でも同じ方法を取っている。最近になって、このやたらにセットアップが難しいユニットは、Wes Dooleyのリボンマイクで録ったヴォーカルと素晴らしく相性が良いことがわかった。

28 February 2007 / Home Studio_a0062503_0364673.jpgこちらは私のスタジオ仲間Darren Westbrookが設置したお手製パッチベイだ(彼は私がフランスとニューヨークで「ENDLESS WIRE」をミキシングするのに使っていた移動式の機材も組んでくれた)。最上部に古い電話型の「G.P.O」コネクションを使ったNeve社のパッチベイが見えるだろう。これは軍用規格だった。現在もっと安いシステムを使っていて、調子は上々だ。マイクミキサー、エフェクトユニット、テープマシーン、コンピュータ等からの入力と出力は全てこのパッチベイ上に現れる。現代のコンパクトなデジタル・レコーディングユニットの多くはこのように小さな箱に柔軟性とパワーを秘めた機材が必要となる。だがソフトウェアを使ったものは何でも、ビデオレコーダーやティーボの録画設定をするやり方と少し似た方法で接続しなくてはならない。私は創造的な気分になるとほとんど全ての作業を右脳を使って進め、視覚的にプラグを差していくが、ソフトウェアの説明書の内容が少し難しく感じる。もっと若いミュージシャンは切り替えるのに慣れていて、完璧にこなしている。私はごちゃごちゃのケーブルが好きだ。私の同世代の年寄り達の多くもきっとそうだろう。


by yukie909 | 2007-02-28 00:31 | blog


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