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2006年 11月 26日
26 November 2006 / Grasshopper 8 - IBC Studios
[原文] 2006年11月26日の公式サイトの日記。
Grasshopper 8 - IBC Studios
インタビュー連続掲載の8回目。The Whoが「TOMMY」のレコーディングにも使用しているロンドンのIBC StudioのスタッフBrian Carrollから送られてきた質問に答えています。


[IBC studioでの最も古い記憶は何ですか?]

Shel Talmyのアルバムのセッション(1965年)だ。
(※ファーストアルバム、「MY GENERATION」のこと)

[その時に一緒に働いたエンジニアやスタッフを誰か覚えていますか?]

ShelとGlyn Johns。それからDamon Lyon Shawを覚えている。

[私は貴方のトゥイッケナムの自宅にお邪魔したことがあり、貴方がデモを録音した場所を見せてもらいました。エンジニアリングに興味を持つようになったのはいつ頃ですか?]

アートカレッジ時代だ。学校で組んでいたバンド(The Detours)が私の初の自作曲をレコーディングしないかというオファーを受けた。レコーディングの場所は映画音楽制作で知られたBarry Grayのホームスタジオで、私は彼が自宅でEMIの機材を使っていたことに衝撃を受けた。

[貴方は「TOMMY」のレコーディングの為に数ヶ月間IBC studioで過ごしましたが、セッション代を捻出する為にツアーに出て、そのせいでレコーディングが中断されるのにはイライラしていましたか?]

そうだ。嫌で仕方なかった。定説では確かに「セッション代を捻出する為」となっているが、どうしてそうしなければならなかったかはよくわからない。当時我々はトラック・レコードに所属しており、トラック・レコードがセッション代を払うべきだったはずなんだが。

[IBC studioで曲を書いた記憶はありますか?]

1曲も書いていない。

[IBC StudioでJimi Hendrixに出会ったという話は本当ですか?(私の記憶では彼がIBCに来たのは「Hey Joe」をカッティングした日だけで、それは彼がこの曲をKingsway Studioでレコーディングした翌日の筈ですが)]

本当だ。コントロールルームでJimiに会った。アンプについてのアドバイスを求められた。彼は髪がボサボサで、くたびれ果てていて、埃まみれだった!その後ステージに立つ彼を見た時、その驚くべき姿と私がIBCで会ったあのシャイで汚らしい若者とが同一人物だとわかるまでに少し時間がかかった。

[The Whoの曲について、CDとアナログ盤とでは大きな違いがあると思いますか?]

違いはある。44.1kHzのCDの音は最悪だ。自分のアナログ盤に全て傷がついてしまったので、最初はCDを歓迎していた。だがすぐに44.1kHzの音には角があって、私には耳障りだと気づいた。もしかしたらその時既に私の聴覚が損なわれていたせいかもしれないが。

[The WhoとThunderclap Newmanのレコーディング以外で貴方がIBC Studioを使った時はありますか?]

ないと思う。

[私がマスタリングに関わった曲「Happy Jack」では貴方は「I saw ya」と言っています。その時貴方が見たものは何だったのですか?]

それはIBC Studioでの話ではない。その時我々はCBSにいた(当時はBond Streetにあったかな?)。Keithは皆が(コーラスを)歌うのを邪魔するなと釘を刺されていた。それで彼はコントロールルームの窓ごしにこちらを覗き見ていたんだ。

[最後の質問です。The WhoはIBC Studioに新しい風を吹き込んでくれ、John Adamsの下で多くの優れた曲が生み出されました。IBCでレコーディングした曲の中で貴方が気に入っているものは何ですか?]

「My Generation」。それから「Anyway Anyhow Anywhere」。そして勿論「Something In The Air」も好きだ。Brian、君も大きな力となってくれた。君にはアナログ盤のマスタリングについて色々教えてもらったし、一緒に働いていて楽しかった。


by yukie909 | 2006-11-26 17:32 | diary


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