2005年 12月 10日
10 December 2005 / TWENTY - mp3
[原文] 2005年12月10日の公式サイトの日記。
TWENTY - mp3
2001年にリリースが予定されていた20曲のmp3ファイルと曲ごとの解説。


こちらは私が2001年11月に「Mini-Scoop」のような感じでリリースしようと考えていた20曲のノーカットのmp3だ。これらの曲は一部編集され、2002年3月14日から当サイトのNEWSページでRealMediaの形式でアップされていた。だが、できるだけ高いクオリティのmp3の形で提供した方が良いだろうと判断した。(RealMediaのファイルはエンコードのレベル次第ではとても良い音になるが、mp3の方がより普及しているフォーマットだ)

どの曲も未完成で、聞いた誰もが満足するというものではないだろう。これが何もかもありのままの姿だ。


◆ 「FLYING BOY」 (MP3 audio file: 1.72MB
アルバム「Psychoderelict」用に書かれたが使われなかった。幼い息子Joseを抱いて部屋中をぐるぐると振り回している時に生まれた曲だ。空を飛べると思い込んでいる子供というアイデアは小説「The Boy Who Heard Music 」で再び浮かんだ。

◆ 「THERE IS NO MESSAGE IN A BROKEN HEART」  (MP3 audio file: 4.06MB)
この曲は昨日次のようなコメントをつけてアップされた。「1992年から93年にかけてのPsychoderelict用セッションの終わりに生み出された。陽気な曲だ。リッケンバッカー12弦ギターの音が良い」さらにハーモニカの素晴らしさについても触れなければならないだろう。もちろん私の古い友人、Peter Hope Evansによるものだ。

◆ 「I AM AN ANIMAL」  (MP3 audio file: 3.49MB)
ホームスタジオで作ったデモ。ティアック製のアナログ・1/2インチ8トラックでレコーディングした。当時私はサウンドトラックス製のシンプルなミキシングコンソールと音響用機器を持っていた。この曲を書いた頃、確か1978年か79年だったと思うが、2つのプロジェクトの為に曲を作っていた。私の最初のソロアルバム(EMPTY GLASS)と、Kenney Jonesをドラマーに迎えた最初のThe Whoのアルバム(FACE DANCES)だ。どうしてこの曲がThe Whoでレコーディングされなかったかわからない。スタジオバージョンはアレンジがやや異なっている。

◆ 「LAZY FAT PEOPLE」  (MP3 audio file: 2.89MB)
1966年の夏に書いた一連の強烈におかしな曲の数々のうちのひとつ。この他には「King Rabbit」(後で取り上げる)「Happy Jack」、後で寄せ集められて「A Quick One」(2枚目のアルバム、A QUICK ONE WHILE HE'S AWAYに収録されているミニ・オペラ)となった短い6曲などがあった。私はそれぞれの曲で完全なひとつの場面を作り上げ、場合によれば短い映像を含めることも考えていた。この頃、同じ連作として今となっては若干後悔している「Those Bald Boys」という曲も書いていた。どの曲もどこか風刺的になるように意図して作られている。しかし風刺というものは対象がはっきりしているかどうかにかかっている。これらの曲に登場するキャラクターは漠然としており、存在が曖昧だ。もし私が映像を撮るか、もしくは絵を描く…John Entwistle風に…だけでもできていたら、彼らはもっと生き生きとした姿になっただろう。とてもそんな時間はなかった。

◆ 「KING RABBIT」 (MP3 audio file: 2.01MB
誇大妄想についての曲?もしくは心からの慈善は力を持ち得るということを歌っているのかもしれない。子供向けマンガそのままの内容だ。

◆ 「CRASHING BY DESIGN」 (MP3 audio file: 2.86MB
最終的にはソロアルバム「WHITE CITY」に収録された曲のホーム・デモ。フォステクス製の16トラック・アナログ・レコーダーを基本とした小さなスタジオでレコーディングした。まだサウンドトラックス製のミキシングコンソールを使っていたが、ドラムの音はLinnDrumで作ったと思う。この頃私はフェアライト製のミュージック・コンピュータを初めて購入し、虜になった。もう夢中だった。本物のドラム音がサンプリングされた最初のドラムマシンであるLinnDrumは、私のような小さなホーム・スタジオで作業をしているアーティストにとって真に飛躍的な発明品だった。
 ※2002年3月13日の日記「WHITE CITY TELEPLAY」でもこの曲の一部が取り上げられている。

◆ 「I AM SECURE」 (MP3 audio file: 3.25MB
当初「WHITE CITY」用に書き、カセットに録音したもの。CDに収録された完成版は80年代ロックの伝統に則ってオーケストラが重ねられた大掛かりなサウンドになっているので、この音源はかなり面白いものだ。主人公のJimと怒れるソウェトの住民達の宿命を比較すると
(?)、こちらのバージョンの方が主人公のJimがホワイトシティの狭いアパートで抱く孤独と脆さをよりよく表現している。(※?"as hes its"が何を表しているかわかりません。"heist"のスペルミスなら強奪、強盗という意味ですが)
 ※2002年3月13日の日記「WHITE CITY TELEPLAY」でもこの曲の一部が取り上げられている。

◆ 「COOL JERK」 (MP3 audio file: 3.43MB
「WHITE CITY」の後のアルバム制作のウォーミングアップとしてただ楽しんでレコーディングしたもの。どこかにビデオもあるので探しておこう。曲に合わせて歌うのが好きな人にとっては、この歌はカラオケ・パーティにうってつけだろう。ドラムはBlondieのClem Burkeだったと思う。彼は良いドラマーだ。

◆ 「A MAN WITHOUT A WOMAN」 (MP3 audio file: 2.14MB
「WHITE CITY」用に書いたとても良い仕上がりの詩。「WHITE CITY」の為の音楽を選ぶのには苦労しなかった。
(?)
 ※2002年3月13日の日記「WHITE CITY TELEPLAY」でもこの曲の一部が取り上げられている。

◆ 「I WISH I WAS AS GOOD AS LOOK」 (MP3 audio file: 4.36MB
「Psychoderelict」に使うつもりだった曲。スタジオのキッチンでカセットに録音した。
この歌詞で何バージョンかの曲を作った。この作品で言いたかったことは、人は他人の目に自分の姿がどう映るか心配になるものだ。格好悪く見えたり、セックス・アピールが皆無だったりするのではと不安を抱く。そんなことはないと断言してもらいたがっている。しかし見た目が良いばかりに誰かに追い回されたりすると、ルックスの良さは人に力を与えるどころか人を無力にするということがわかる。
この曲の趣旨は後に作った曲「Don't Try To Make Me Real」に引き継がれ、より積極的な言い方に変わっている。

◆ 「LATIN THING (AKA Nancy's In The Can) 」 (MP3 audio file: 1.75MB
「キューブ」という名のスタジオでの私の演奏。今はそのビルに私の娘Mintaが住んでいる。多分1994年のいつか、真夜中に気楽にキーボードを叩いていた時のものだ。コルグ社の新しい伴奏用機器を手に入れたところだった。別にRamsey Lewis風に写真に収まろうというつもりはない。私は色々な点でまずいピアノ奏者ではあるが、ギタリストとしてはかなり良いスタイルではないかと思う。

◆ 「SHOUT」 (MP3 audio file: 2.81MB
ニューヨークのFelt Forumで行われたPaul Simon主催のチャリティー・ショーに出演した時の為にカセットテープに用意した曲。元々はピアノで作ったものだが、このバージョンではギターで演奏し、失った恋人を思って泣き叫ぶヴォーカルに焦点を移している。

◆ 「LOOKING FOR WORDS」 (MP3 audio file: 3.45MB
これは私が「ブラフ」と呼んでいるものだ。
(※この場合はったりやだますという意味よりは急場凌ぎという感じに見えます)いくつか良い歌詞を書いたが、カセットにデモを録音する時に全く曲ができていなかったので、ひたすらギターを弾きながら言葉をこねくりまわして曲を作り上げた。そこそこうまくいったとはいえ、典型的なR&Bの形式でごまかしてしまった為にきちんとした仕上がりにはならなかった。それでもなかなか興味深い。

◆ 「RAT RUN」 (MP3 audio file: 3.45MB
ヤマハ製ポリフォニックシンセ、CS-80を1977年か1978年に最初に手に入れた時に軽く弾いたもの。単調なドラムボックスをバックにひたすらグルーヴを楽しんだ。かなり長い間これをオフィスの電話の保留音に使っていた。

◆ 「DRUMMING」 (MP3 audio file: 2.20MB
ギターのインスト曲。リビングルームに私を独りにさせておくと何が起こるか、もう一つの例。

◆ 「WHY D'YOU STAND SO CLOSE TO THAT MAN LAST NIGHT?」 (MP3 audio file: 3.52MB
哀れな、嫉妬深い少年……それがこの曲の歌い手だ。ほとんどの言葉をぶっきらぼうに歌っている為によく聞き取れないはずだ。しかし最終的には、このデモからきっちり筋の通った曲が誕生していた。それ以上推し進めて考えることはしなかった。
これは「WHITE CITY」の劇場版に使われることを念頭において書かれた。歌い手が「最後に独りぼっちになった」と歌う時、そこには嫉妬からくる暴力が起こる雰囲気に満ちている。

◆ 「YOU'LL NEVER BE ALONE AGAIN」 (MP3 audio file: 2.97MB
同時期にカセットに録音したデモ。同じく劇場版「WHITE CITY」での使用を想定したものだと思う。ひどい男が自分が殴った女性を元気づけようとしてずっと弁解している。彼は彼女にまだ自分を愛していると信じ込ませようとしていた。

◆ 「HOW DID YOU LOVE ME THEN? V1」 (MP3 audio file: 2.99MB
恐らく妻のKarenの為に書いた唯一の曲。だから私はこの曲を彼女が愛するアーティストBruce Springsteenのスタイルで歌っているのだと思う。

◆ 「HOW DID YOU LOVE ME THEN? V2」 (MP3 audio file: 4.45MB
上とは全く違うバージョン。残念ながら同様にカセット録音の為ひどい音質だが、この対比を気に入っている。このバージョンは2006年のThe Whoのニューアルバム用に用意する曲の1つとしても使えるだろう。だが今リリースするには少し扱いにくいテーマかもしれない。

◆ 「ENGLISH BOY - LIVE from the Mayfair Theatre Workshop」 (MP3 audio file: 6.85MB
完全にアコースティックなバージョン。よい仕上がりになった。The Mayfairでのイベントはかなり奇妙なものに感じた。「Psychoderelict」は一人の年老いたロック・ミュージシャンのキャリアをジャーナリスト達がめちゃくちゃにする話だ。私にはそういう経験はない。しかしこのライブで、登場人物のRuth StreetingがJulie Burchill
(※有名人に対する多数の攻撃的な記事で知られるイギリスの女性ジャーナリスト)をモデルに作られたのかどうか知りたがっている多数のジャーナリスト達を前に演奏するのは大変な仕事だった。だが観客にも私にも心に残るライブとなった。
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by yukie909 | 2005-12-10 00:04 | diary


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