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2007年 04月 28日
28 April 2007 / Recording
[原文] 2007年4月28日のブログのポスト。
Recording
レコーディングの方法論について。翌週に予定されているRachelのレコーディングでは、Peteはサウンドエンジニアとして甲斐甲斐しく手伝いをするつもりのようです。


過去数週間、今までの私のレコーディング方法について、ずっと自分が重んじてきた数人と話し合ってきた。結局話が行き着くのはシンプルなことだ。The Whoが1964年に行われた最初のセッションの為にスタジオに集まり、エンジニアが、この記事においてはGlyn Johnsということにしておくが、ドラムにマイクをセットし、バスドラの上に置けばそれで充分だった。Beatlesの初期のレコーディングでは、Ringoのドラムキットにたった2本のマイクが置かれていただけだと何かで読んだことがある。それら2本のマイクは簡単なミキシングボックスに繋げられ、時には黒くて大きな丸いノブを使ってベースギターやエレキギター、ピアノの音と共に1つのチャンネル内で重ねられる。それらの音は「コンプレッサー」と呼ばれる機械に送られ、「圧縮機」という意味の通りに音をダイナミックに圧縮し(押しつぶし)、大き過ぎる音は静かに、静か過ぎる音は大きくなるよう調整する。このようなサウンドは独特で、我々がよくラジオで耳にするような、受信状態を良くする為にかなり強く圧縮されたものと同じだ。上記の4つの楽器全てが、まるで第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦さえ乗り切れそうな程頑丈な3トラックのテープマシーン内の1トラックにレコーディングされる。

残りの2トラックはヴォーカル、そしてタンバリンやコーラスのような追加の音に使われていた。興味深いのは、曲の肝心な部分はシンプルにレコーディングされ、1つのトラックに押し込まれていたということだ。

なぜこのようなことをくどくど言うかというと、友人達も私も60年代後半から70年代初期の、3トラックだったものが4トラックに増え、すぐに8トラックへと移り変わった時代を懐かしく思っているからだ。私が今でもレコーディングに使用しているのは8トラックだけだ。少なくとも最初は8トラックにして、もし本当に必要なら後からトラックを追加するようにしている。

私がここで伝えたいのは、古き良き日々に使われていた手法が優れているということではなく、エンジニアがサウンドを修正したい時に用いることができる手立ては本当に少ししかなかったということだ。The Whoがレコーディングを行ったIBCスタジオや、BeatlesのAbbey Road、StonesのOlympicのようなスタジオでは、作業を進める為の簡単な方法しかなかった。ある種のマイクはいつもドラム用で、ヴォーカルにはこれ、ピアノにはこれと決まっていた。多くの場合、エンジニアはただマイクの位置を決め、コンソールに座り、音量を上げるだけだった。

重要なのは何か?それは古い時代に使われていた機材の品質、サウンドの改良の為の限定範囲、曲そのものに完全に焦点を当てること、そして勿論レコーディングが行われている部屋の音響だ。過去20年の間に、世界中で素晴らしいレコーディングルームが失われてしまった。音響が良い部屋だと「判明した」部屋も、音響が良くなるよう「役立つ」部屋も、良い音響の為に「設計された」部屋も、現在全てがロフト型のアパートメントに取って代わられている。かつて50年代後期には、教会や教会ホールがレコーディングルームとして使われていた。今ではその全てが姿を消してしまった。もし今誰かが私に教会を売ってくれたとしたら、そこを取り壊してアパートメントにしようと目論む業者を寄せ付けない為に2~300万ポンド払って買い取るだろう。だがいずれにせよ地方自治体は、アパートメントに住ませるなら雑音を撒き散らすミュージシャンよりも税金や罰金を払ってくれる上に見下すことができる人々を好むはずだ。

現在でも厳密に言えば何も失われてはいない。もしStonesが『GIMME SHELTER』をレコーディングしたOlympicスタジオの部屋と同じものを貰えたとしたら、私は最新のコンパクトな、300ドルもする携帯用WAVレコーダーと同じぐらい高品質のバンドサウンドを作ることができる。今ではそのような良い音のマイクが備え付けられたスタジオは少ししかない。そのスタジオで、もしまだ現存していたとしたら、私は2~3のボックスがついた自分のノート型マックをセットアップして数曲をハードドライブに録音するだろう。

私が強調したいのは今も音楽、演奏、そしてその音楽が作られる場所が最も重要だという点だ。エンジニアが機材のスイッチを入れて、フェーダー操作をしたりコントロールノブを回したりする以上のことを行ったとしたら、レコーディング作業に相当な支障が出るだろう。

こうして昔を懐かしんでいるのは、私のパートナーのRachelが来週レコーディングをする予定がある為で、私は彼女の為にThe Whoが活動の中盤で使っていたようなスタジオをぜひ用意したいと考えている。8トラックのアナログテープマシーン、簡素なミキシングデスク、質の良いマイクと基本的なコンプレッサー、そして音響の優れた部屋。私はエンジニアの立場でマイクを調整し、ケーブルを繋ぎ、フェーダーを操り、椅子に腰掛けてレコーディングを眺める。このようなスタジオは魔法の力を持つ場所となり、整頓され、グレーのボックスがいくつかとピアノが置かれているだけになると思う。そうすればこの部屋に入ってくる人に対して「ここはあくまで音楽を演奏する場所であり、奇跡を起こす場所じゃない」と伝えることができるだろう。

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by yukie909 | 2007-04-28 01:01 | blog
2007年 04月 19日
19 April 2007 / Sue Bundrick
[原文] 2007年4月19日のブログのポスト。
Sue Bundrick
ずっと癌と戦ってきたRabbitの奥さん、Sueが亡くなったことを伝える日記です。後から彼女の写真も追加してアップされました。


Rabbit (John Bundrick) は、今日West Countryで行われる葬儀で妻のSueと最後のお別れをすることになる。SueにはJackieとCathyという2人の娘がいた。1944年に生まれたSueは、60年代から70年代初頭にかけてイギリスで次々とヒットを飛ばしたバンド、Manfred MannのMike Vickersと結婚した。RabbitとSueは1978年に出会い、それぞれ当時の相手との関係が破綻した後に結婚した。彼等はそれ以来ずっと幾多の浮き沈みを共に乗り越えてきた。Sueはとても性格の良い女性で、The Whoの内外の人々は皆彼女を心から愛しており、これから彼女がいなくて寂しく感じるだろう。今日の午後には、私達はRabbit、彼女の娘たち、そして孫たちに深い同情を寄せる。

さようなら、Sue!

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by yukie909 | 2007-04-19 00:06 | blog