Things He Said Today2012-10-03T18:12:31+09:00yukie909UKロック界の思索の人、ピート・タウンゼンドの手による日記などの文章を手当たり次第に翻訳していくブログ。Excite Blog'Who I Am' book review by Rolling Stonehttp://pete.exblog.jp/16469981/2012-09-30T01:47:00+09:002012-10-03T18:12:31+09:002012-09-30T01:47:23+09:00yukie909Memoirs
Book Review: Pete Townshend's 'Who I Am' Could Be the Most Conflicted Rock Memoir of All Time
何年も前から書いてる書いてると繰り返していた自伝がようやく発売となります。『ローリング・ストーン』誌で星4つ半を獲得した書評を訳してみました。管理人も一ファンとして予約していますが、544ページというボリュームを読みきれるかどうかちょっと自信がありません。それでも本人曰く「1,000ページあったのを削った」とのことです。
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これまで長く音楽によって自己をさらけ出してきたピート・タウンゼンドだったが、引き出しにはまだ秘密を隠し持っていた。そしてとうとう『WHO I AM』にてそれを解禁する。長く待たれていた彼の自伝は実に深く掘り下げられており、そこまで自分を痛めつけて良いものかと思われるほどに率直な内容となっている。ロックの神と崇められる彼が、人間としての弱さを洗いざらいぶちまけた。本書で見られるタウンゼンドの姿は終始傷つきやすく、特に幼い頃に受けた性的虐待のつらい思い出はその最たるものである。親にそばにいて守ってもらえずに加害者のなすがままにされた、そのような幼少時の経験について、彼はイギリスの戦後世代の象徴と見ている。このトラウマは1969年の『トミー』の成功へと繋がった。しかしそれによって生まれた怒りや恥辱感、自分には価値がないという感情は、努力の末に音楽界で頂上にのぼり詰めた後でさえも、彼の胸から消えることはなかった。
タウンゼンドはザ・フーがホテルの部屋を壊し続けた日々やキース・ムーンの狂気に関する多くのエピソードを挙げている。また、ドラッグやセックス(『ミックは私がファックしたいと真剣に願った唯一の男だ』、等)についてもざっくばらんに語っている。空いたグラスと割られた鏡の数は相当なものである(※empty glasses and smashed mirrors、Peteのアルバム名や『トミー』とかけています)。しかし彼はロックスターの神話が失われることを恐れてそうした訳ではない。むしろ自身の欠点や矛盾(「怒れる不良少年」として荒々しくギターを弾くステージでの自分とそれに対する内省的な作曲家の自分、精神的な求道者としての自分とそれに対する快楽主義的な麻薬中毒者の自分)を探ることで祭り上げられた状態を止めたいと願っているかのように感じられる。彼はコカインと酒に溺れて何年も無駄にしてもなおミハー・ババの信者となった。彼は語る。「精神的に何かを求めようとしても、あまりにも世俗的な野望に常に周りを囲まれ、懐疑主義と両面性に傷つけられ、そして性的な渇望を抱え込んでいた……正直に言って完全なろくでなしとして振舞うことだってできた」
だからといって、ピート・タウンゼンドのことを彼を愛する内気な十代のファンと同じぐらい自意識過剰だと考えるのはおかしな話だ。彼は一人のアーティストとして、男性として、父親としての自分に深い疑いを抱いてもいる(本書には80年代前半に彼の娘から送られた、ラジオで『ユー・ベター・ユー・ベット』を耳にしてパパを恋しく思ったという悲しいメモ書きが紹介されている)。誰もが彼の文体をあまりにも格調高いのではと予期していたことと思うが、そんなことはない。青い瞳の裏側で悪い男になること、悲しい男になることはどのような気分なのか、恐らく誰にもわからないだろう(※『ビハインド・ブルー・アイズ』の歌詞の引用)。しかし『WHO I AM』こそは私達が彼に近づくことができる最良の手段である。]]>A Different Bombhttp://pete.exblog.jp/7638664/2009-02-15T09:00:00+09:002009-02-17T18:27:39+09:002008-11-07T10:11:13+09:00yukie909A Different Bomb
A Different Bomb (画像。読みやすいです)
A Different Bomb (テキスト。コピーペーストできます)
本の詳しい内容についてはこちらをどうぞ。]]>ご連絡http://pete.exblog.jp/7407954/2008-08-18T21:20:17+09:002008-08-18T21:14:33+09:002008-08-18T21:14:33+09:00yukie909non-Pete
公式サイト内に置かれている有料会員のみ閲覧可能な文章(ピートやロジャーの日記、インタビュー)について、今までここでいくつか翻訳をアップしてきましたが、この度それらの記事を全て取り下げさせて頂きました。また、今後新たに翻訳して公開することもありません。どうかご理解下さい。
元々休眠状態もいいところだった当ブログの更新頻度がこれにより著しく低下するのは目に見えていますが、まだ訳したいものも残っていますし、公式サイトと無関係な記事はアーカイブとして置いておきますので、中止や閉鎖ということはありません。忘れた頃にでもまた覗いて頂ければ幸いです。]]>21 December 2007 / The Japan Times: 'I carry The Who brand with pride'http://pete.exblog.jp/6603341/2007-12-21T00:03:00+09:002008-08-18T20:49:39+09:002007-12-25T23:58:20+09:00yukie909article
'I carry The Who brand with pride'
最近行われたeメールによるインタビュー。文中に出てくる「ドキュメンタリーの日本でのプレミア上映が決まっている」という部分は、事実かどうか未確認です。
記事を書いているローランド・ケルツについてはこちら参照のこと。ピートはリンク先で紹介されている彼の本の広告にコメントを寄せています。
1ヶ月前、もう1人の残存メンバーであるロジャー・ダルトリーが来年に日本で初のツアーを行うと発表した。ポール・クローダー、そしてオスカー獲得経験のあるマレー・ラーナー監督によるドキュメンタリー『Amazing Journey: The Story of the Who』は、2008年に日本の映画館でプレミア上映が行われることが決まっている。アメリカとヨーロッパのファンには、クリスマス向けに既にDVDが発売されている。
(以下翻訳略)]]>6 July 2007 / The Summer Summing Uphttp://pete.exblog.jp/5951233/2007-08-03T01:24:00+09:002007-08-03T02:09:43+09:002007-08-03T01:24:09+09:00yukie909blog
The Summer Summing Up
「rocking' on」2007年8月1日発売号に「11月か12月に来日が決定したらしい」と書かれているとの話を聞き、慌ててPeteのblog内で一番最近に日本の名前が出てきたエントリーを訳してみました。ツアー終了まであと3公演を残す7/6に書かれたものです。
単に色々な国の名を挙げて「行けなくて残念だった」と言っている中に日本が入っているというだけで、ここからは特に行くとも行かないとも読み取れません。あとは環境問題についてのPeteらしいコメントです。
こうして昔を懐かしんでいるのは、私のパートナーのRachelが来週レコーディングをする予定がある為で、私は彼女の為にThe Whoが活動の中盤で使っていたようなスタジオをぜひ用意したいと考えている。8トラックのアナログテープマシーン、簡素なミキシングデスク、質の良いマイクと基本的なコンプレッサー、そして音響の優れた部屋。私はエンジニアの立場でマイクを調整し、ケーブルを繋ぎ、フェーダーを操り、椅子に腰掛けてレコーディングを眺める。このようなスタジオは魔法の力を持つ場所となり、整頓され、グレーのボックスがいくつかとピアノが置かれているだけになると思う。そうすればこの部屋に入ってくる人に対して「ここはあくまで音楽を演奏する場所であり、奇跡を起こす場所じゃない」と伝えることができるだろう。]]>19 April 2007 / Sue Bundrickhttp://pete.exblog.jp/5452078/2007-04-19T00:06:00+09:002007-11-07T15:47:10+09:002007-04-20T00:06:47+09:00yukie909blog
Sue Bundrick
ずっと癌と戦ってきたRabbitの奥さん、Sueが亡くなったことを伝える日記です。後から彼女の写真も追加してアップされました。
さようなら、Sue!]]>16 March 2007 / SxSW in Austin - Roger Medicare in Miamihttp://pete.exblog.jp/5269462/2007-03-22T10:06:00+09:002007-03-22T15:36:06+09:002007-03-22T15:11:16+09:00yukie909blog
SxSW in Austin - Roger Medicare in Miami
SxSW出演のために訪れたオースティンで過ごした時間はかなり充実したものだったようです。Rogerの不調については比較的クールな立場を取っています。
理解を示してくれている人も、文句を言っている人も、全員に感謝している。私達のライブを見にいく為に頑張ってくれていることを聞くのは嬉しい。そしてライブができない時には私たちにとってもそのことがつらく感じられる。公演を見損なってしまったファン全員の為に何か特別なことを計画したいと思っている。]]>21 March 2007 / Little Rock and the rest of the tourhttp://pete.exblog.jp/5263653/2007-03-21T11:29:00+09:002007-11-07T15:47:23+09:002007-03-21T11:32:31+09:00yukie909blog
Little Rock and the rest of the tour
Rogerの体調と残りのツアーについての続報です。2日間で内容が何度も書き換えられ、最終的には残り4公演は予定通り行うという決断が下されました。医師が問題ないと診断したとはいえ、Rogerの体調は万全ではないようです。
先ほども言ったように、The Whoは帰国後すぐにRoyal Albert Hallで重要なライブを行う。Teenage Cancer Trustの為に基金を集める1週間のイベントの最終日を飾るのだ。帰国の旅はきっと心躍るだろう。皆我々の帰りを喜んでくれるだろうし、それがこちらにとっても何より嬉しい。]]>17 March 2007 / San Antonio show is CANCELLEDhttp://pete.exblog.jp/5255569/2007-03-19T12:26:00+09:002007-03-22T15:04:47+09:002007-03-19T12:26:25+09:00yukie909blog
San Antonio show is CANCELLED
3/13の公演がRogerの不調で突然中断及び延期となった悪いニュースの続報です。
タンパ公演が中止になった後、私はここオースティンでRachel Fuller、Tom Wright、Ian McLaganやSxSWの委員会と共に活動していたので、Rogerの正確な現状についてはっきりとは知らない。本日ここでの予定を全て終わらせたので、メキシコシティに移動する予定だ。The Who史上初となるはずだったメキシコでのライブも中止せざるを得なくなったことは、誰の目にも明らかだろう。メキシコでライブをする日をずっと待ち望んできた私は、このことについてひどくショックを受けている。もしかしたらいつの日かまたメキシコに戻って、この最悪な騒動に始末をつけることができるかもしれない。]]>18 March 2007 / Pete and Rachel at SxSWhttp://pete.exblog.jp/5269601/2007-03-18T15:52:00+09:002007-11-07T15:47:35+09:002007-03-22T15:52:21+09:00yukie909blog
Pete and Rachel at SxSW
SxSWでのAttic Jamは相当楽しい時間だったようで、調子よく写真の説明をしています。
2007年South by Southwestで、La Zona Rosaを会場にして行われたAttic Jamで観客を迎えるRachel。
「Drowned」でウォーミング・アップをしている私。
Martha Wainwrightは天使と悪魔を呼び寄せた。その素晴らしい声で……
……そして素晴らしい脚線美で……。
彼女のハンサムなパートナー、Brad。(彼はSean Lennonとも共演した)
Willy Mason。メンバーを増やした新しいバンドを初めてバックにして歌っている。バンドは新しいがシャツはいつもと同じ。
ピアノに向かい、うるさいバーから聞こえてくる騒音と張り合っているJoe Purdey。
それから彼はその場にいたバンドを巻き込んで思い切りハジけた!Joeは私と一緒に「Let My Love Open the Door」を演奏した。(ドラマーはWilly Masonの弟、Sam Mason)
催眠状態のAlexi Murdoch。
Alexi Murdochは更に一歩先を行ってWillyのバンドを全員連れてきた。Bradがベースを弾き、私も入った!リハーサルなし。その信じられないような演奏がBBC Radio 2で聴ける。
RachelはJoni Mitchellの「Blue」を歌い、オヤジ共を全員夢中にさせた。この美しい輝きを持つ曲は、きちんと演奏し歌うことができる者の手によって、奥深くに眠っていた古い宝石が再び磨かれて蘇った。
Mika。Attic Jamに初出演してくれた。今回我々が迎えた唯一の新しいアーティストとなる。UKチャートNo.1を記録した曲を携え、彼はAttic Jamの形式ばらない雰囲気の中に飛び込み、熱演してくれた。Mikaは唯一無二の才能で、エネルギーに溢れ、他のアーティストにはない風変わりなところがあり、力強い曲の数々はどこかQueenを思わせるスタイルだが、彼の成功は彼自身の魅力によるものだ。
Mikaのギタリスト、Mika、私の3人が顔をつきあわせてアコースティックで「Pinball Wizard」を演奏しているところ。Mikaと私の服装がカラー・コーディネイトされている点に注意。
ダミ声で「In The Ether」を歌い、グランジ・ファンを追い払っている巨匠の姿。テムズ・エスチュアリーのピアノ教師および教会のオルガン奏者で、それはそれは素敵なRachel Fuller嬢がいつものようにピアノで参加してくれている。
Rachelがとうとうテレビに出演した。BlaxeのDirectTVによるAustin Convention Centerのフェスの報道で紹介されたRachelは、見た目もサウンドも素晴らしかった。精巧でプロフェッショナルな仕上がりの、惜しみなく予算をつぎ込んだテレビ番組はまさしくSxSWの新基準となった。ワーオ。
バイバイ、chumps。
(失礼、chumsの間違えだった)
(※日本語にするとわけがわからなくなってしまうので……chumpはバカ、間抜けを表す言葉で、chumは仲間、友達を意味します)]]>15 March 2007 / I want it Live!http://pete.exblog.jp/5260759/2007-03-15T18:37:00+09:002007-11-07T15:47:48+09:002007-03-20T18:37:50+09:00yukie909blog
I want it Live!
SxSWで行ったスピーチについて、意図していたことと違う解釈をされていると不満を表明しています。
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SxSWでの私のスピーチがかなり大きくマスコミに取り上げられているが、どうも問題があるようだ。私は決して「インターネットなんかクソくらえだ。俺達が欲しいのはライブだ!」などとは言っていない。私が言ったのは「もう沢山だ。俺達が欲しいのはライブだ!」ということだ。つまり、私達はライブ・ミュージックをインターネットで手に入れたいという意味だ。なぜ人々は本物の、生の音楽というものをインターネットを介して受け取るのにこれほど苦労しているのだろう?リアルタイムで、目の前で起こるありのままで。スポーツと同じことだ。]]>7 March 2007 / Onehttp://pete.exblog.jp/5234065/2007-03-07T23:40:00+09:002007-11-07T15:48:05+09:002007-03-13T23:40:11+09:00yukie909Memoirs
One
回想録の抜粋、簡略版の1です。